懐かしい昔の通学路を歩いてみたら小学生の時は広く感じた路も狭く感じるものですね。
学校の帰りに通り抜けた家への近道も今では通るのが困難になりましたね。
それを成長したんだなぁと思うと同時に歳をとったなぁと感じる次第でございます。
さて、今日は
急に襲う苦手意識について。
先日ご一緒したゴルファーの方のお話し。
ある日突然アプローチ恐怖症になりました。
ってご相談をいただきました。
その件に関しては色んなアドバイスが存在します。
スイングのお話し
ギアのお話し
メンタルのお話し
季節的な芝のお話し
様々な要因が考えられますが
どのアドバイスも正いけど、どのアドバイスもイマイチ響かないと感じる方はいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の件はワンポイントで即効で解決するような内容ではありませんでしたので、ちょっと僕の昔話を書かせていただきます。
ゴルフを始めたばかりの僕はとにかく飛ばなかったです。
高校時代の僕を知っている方は「飛ぶ方ではない」と言う印象を持っていると思います。
どちらかと言うとアプローチやパッティングの方が「得意」というか「好き」でした。
大学に入り、将来を考え、飛距離はこのままじゃいけないと思って
「OBが増えてもスコアが悪くなってもとにかく毎日1Yでも飛距離を伸ばそう」
と目標をたてて毎日フルスイングしていました。
その課題を数年続けていたら、飛距離は伸び、世間一般的に「ハードヒッター」と呼ばれるまでになりました。
しかしそれに伴い、アプローチとパターが全くイメージが湧かなくなりました。
柔らかい球は打てず、特定のライからのシャンクに悩まされること5年
しっかり当てても寄るなんてのは考えられません。
アプローチ練習をして沢山の人から沢山のアドバイスをいただきましたが、結果的に治すことはできませんでした。
そんな中で日本オープンの予選に参加。
結果は余裕の予選落ちでしたが、その時ご一緒したプロがとてつもなく柔らかいアプローチをしていました。
構えから既に寄りそうな雰囲気を出し
打つ前から予想した通りの結果を出していました。
試合中なのでどう打ってるのかを聞くこともできず、僕は帰ってからひたすらあのアプローチをイメージして練習し続けました。
何千球もイメージしながら球を打ち続けるうちにそのアプローチにほんの少しだけ近づく事ができ、自分なりの答えが出た時に悩みは解消しました。
その答えとは・・・アプローチに原因があったのでなく、ドライバーショットの距離を伸ばした事と、パッティング不安から大型マレットを使用していた事が原因だったという事でした。
とある名選手のコメントで
「ドライバーの飛距離が10Y伸びればアプローチも10Y伸びるからな」
という言葉があります。
「アプローチが10Y伸びる」は言い過ぎにしても、それくらいの感覚のズレが生まれてしまうという事でしょう。
とある世界のトッププロがアプローチイップスだと騒がれていますが、アプローチイップスと時を同じくしてドライビングディスタンスが爆発的に伸びていました。
そこに因果関係があるかどうかはわかりませんがイチプレーヤー目線で考えると、数ヶ月でドライバーが数十ヤード伸びてアプローチの精度がそのままってのは非常に難しいです。
子供の頃は簡単に通れた路も、成長に伴って入れなくなりました。
成長期には関節が成長痛も起こしましたね。
そして成長した事で可能だった事が可能で無くなることもありますね。
それは退化でも病気でもありません。
きっと大きな進化の過程にある副作用。
それを怖がったり、昔の感覚に戻りたい、と思うのではなく、今の自分を受け入れて、新たな技術での解決策を身につけ、「順応した」先にはきっと、昔より大きくなった自分が待っています。
そしてこの経験で僕がわかった事は
原因は案外直接的な所に無いこともあるという事。
あらゆる原因と考えられる事を時間をかけて1問ずつ解いていくことでしか答えには届かない事。
そしてその問題は最終的には自分自身の感性で解かなければいけないという事。
実は他人に聞かなくても本人の頭に浮かんでいる問題は何個もあり、その全てが取り組むべき課題で、それを解くにはそれ相応の時間と練習量が必要です。
僕らインストラクターどんなにお客様を想っていても、必要な問題を出すこととヒントを出すことまでしかできません。
時として想いすぎるあまりに Too much information (過剰アドバイス) をしてしまう事もあるでしょう(笑)
すごく歯がゆく苦しいです。
僕は今は人並み以上程度のゴルフは可能です。
それは長年、僕が苦悩と涙と努力と勉強を重ね、皆さんが抱えているゴルフの悩みを全て解決して皆様の前に立っています。
それこそ、皆さんの抱える問題のヒントと僕なりの回答です。
深呼吸をして、慌てず、騒がず、落ち着いて一つずつ一緒に問題を解決していきましょう。
僕が答えをお見せします。